ホームページを作成する上で、何に重点をおくかで進め方、準備に大きな影響が出る。
デザインなのか、それともユーザービリティか、最近ではSEOを意識した構成が強いニーズがあるようだ。

ホームページの作成はPCサイトだけではなく、スマートフォンやガラケー用も必須だが、ユーザービリティかSEOかで悩まされるのがECサイトにおけるモバイル分野だろう。
PCサイトとモバイルサイト、どちらも同じ会社のホームページなら内容が同じになって当たり前だ。
むしろ商品情報や価格、会社情報等に違いがあったら問題だ。

Webサイト開発者にとって悩ましいのが、Googleアルゴリズム「パンダ」の存在である。
Googleでは、同一する重複コンテンツに対して評価が厳しく、場合によってはペナルティを受ける事がある。
canonicalで正規化する方法もあるが、いちいちそんな事を気にしてホームページを作成するのは煩わしい。

そもそもWebページの作成は、見る人にとって見やすいこと、売上に繋がるようなページ構成にする事が重要なはずだ。
PC・スマホ・ガラケーを1つのページで全てのデバイスに対応する、レスポンシブWebデザインが一番ベストなのだろうが、ECサイトとしては不向きである。
ECサイトは、それぞれのデバイスに対応したコンテンツを作成した方が、ユーザービリティ的には良いに決まっているのだ。

●レスポンシブWebデザインの弱点
レスポンシブWebデザインの最大の弱点は、画像の配置やJavaScript、PHPなど動的ファイルをどうすかだ。
スマートフォンならJavaScriptなど対応するが、ガラケーでは非対応の機種が多い。
また、画像も無理が出てくる場合が結構ある。
例えば、画像はデバイスに合わせてサイズの異なる画像を表示させる方法があるが、文字などで説明文言入りの画像を表示する場合にムリが出る場合がある。
文字が小さくなりすぎて、モバイルデバイスでは読み取れないという事はよくある事だ。

●重複コンテンツの問題点
ECサイトでは、その業種ごとに法令で定める定形文章を掲載しなければならない事が多い。
例えば、貸金業者や保険会社等、個人情報を取り扱う業者では、個人情報の同意書や利用目的などを掲載する事が義務付けられている。
これらは貸金業協会などから定形文を用意されており、ほとんどの貸金業者はこれを利用する。
重複コンテンツを意識した場合、これら定形文は使いたくないところだが、法令で定められているので使わないわけにはいかない。
かといって、文章をオリジナルに書き換えるのも、法令で定める内容を十分に満たしているのかどうかが疑問なので、難しいところだろう。

●コンテンツを軽くする
コンテンツを軽くする事は非常に重要である。
これはGoogleも推奨しており、推奨するだけの理由があるのだ。
通信状態が弱い環境、デバイスでのアクセスにおいて、アクセスにやたらと時間がかかる事はよくないのは当たり前だ。
せっかくアクセスがあっても、取り逃がしてしまう可能性も強い。
SEO的にも重いコンテンツは不利があると言われるが、ユーザービリティー的にも商売的にも非常によくないのは明白だ。

また、サーバー選びも重要である。
レスポンスの弱いサーバーでは、ビジー状態となる事が多い。
見る人にとってもイライラさせるし、場合によっては検索エンジンロボットもクロールせずに帰ってしまう可能性がある。
コンテンツを軽くする以前に、まずはサーバーのレスポンス状態をチェックする事の方が重要だ。
コンテンツの軽量化は、その次に考える事である。

レスポンスの悪いサーバーは、海外サーバーを使っている場合に多く見られる。
やたらと安いレンタルサーバーもやめた方が無難だ。
経験上、レスポンスに優れているサーバーは、さくらインターネット、特に問題なく使えるのが、エックスサーバーだ。
あまりお勧めできないサーバーはたくさんあるが、個別の名前を出してしまうと問題も多いと思うので、言及は避ける。
レスポンスという意味では、さくらインターネットがお勧めだ。

ホームページ作成における様々な注意点は、他にもたくさんある。
このページもそろそろ文字数が多くなってきてしまったので、続きは各メニューで詳しく解説したいと思う。