これまでECサイト作成のコツを書いてきたが、準備すべき事はご理解頂けただろうか?
まずはドメインを決めること。
この時、ローマ字で構わないので、キーワードを含めること。
次にレンタルサーバー選びだが、バックボーンの優れたもの、レスポンスが早いサーバーを選ぶ事がポイントだ。
冒頭でも書いたが、レンタルサーバーはさくらインターネットかエックスサーバーがお奨めだ。

次にホームページを作成するツールだが、ここは慎重に選びたい。
まず、ECサイトを作成する際は、常にモバイルコンテンツも意識しなくてはならない。
特に大きいサイズの画像や、JavaScriptなどを使う場合、ガラケーでは動作しない場合があるので、どうしても分けて作成する必要がある。
こういったプログラミング要素を使わないのであれば、レスポンシブウェブデザインの観点からWordPressがお奨めとなる。

モバイルコンテンツを別途作る必要があるかどうか、ECサイト作成は、ここからはじめるといっても過言ではない。
WordPressなどのブログツールは、中級者レベルでは個人ブログとして使うには便利だが、会社の公式サイトとして運営するには、それなりの知識を必要とする。
特にネックとなるのが、ページ単位でデザインを変えたり、モバイルサイトとPCサイトの非重複化を意識しつつ、整合性を保ち、かつ機能の充実をいかに図るか…
これが非常に難しいのだ。
非重複化とは、すなわちGoogleのパンダ対策である。
PCサイトとモバイルサイトでは、内容は当然同じでなければならない。
扱う商品や商品説明、価格等は当然同じにならないといけない。
しかし、それではGoogleパンダの餌食ともなりかねない為、SEOを意識する人は多少言い回しを変えたり、タイトルを変える等して対処している場合が多い。
特にタイトルタグやディスクリプションはPCサイトと重複しないようにした方が良い。
PCサイトとモバイル版を分けて作成する場合、モバイルサイトのタイトルなどは、最後に「モバイル版」等を付けてしまうという方法がある。
Googleのウェブマスターツールを使った事がある人はご存じだと思うが、タイトルなどの重複は注意メッセージが表示されるので、少なくとも良い事ではないはずである。

さらに厄介なのが、JavaScriptなど動的プログラムを使用の場合、ガラケーでは動作しない場合が多い。
ECサイトでは、動的プログラムは欠かせないものであろう。
例えば、申し込みページに行く前の、「同意ボタン」にチェックを入れないと申し込みページに移動できないものなど、様々なケースで使用するはずだ。
全ての動作をCGIやPHPなど、ブラウザ依存ではなくサーバー依存にするという方法も考えられるが、相当の知識が必要になるし、サーバーへの負担も懸念され、あまり良い方法とは言えない。
この場合は、やはりガラケー用は別サイトとして作る方が賢明だろう。

ここで注意すべき点は、モバイルサイトとPCサイト、これらの中身の整合性を保ち、かつパンダに捕まらないように工夫する事が重要となってくるのである。
現在、既にホームページを運営している人も、もう一度タイトルタグの重複、モバイルサイトとPCサイトで文章が全く同じものがないかどうか等、入念に確認してみて頂きたい。