ECサイトを作成するにあたり、最初に悩むのがサーバー選びとドメインだろう。
レンタルサーバはホームページの表示スピード等にも大きな影響を与えるので、非常に重要な要素だ。
表示速度、すなわちレスポンスの良し悪しは、検索エンジンのSEO的評価に影響があるばかりか、ユーザービリティに非常に大きな影響を与えるので、慎重にかつ十分に検証する必要がある。

レスポンスの悪いサイトは、アクセスがあっても逃がしてしまう可能性が高く、SEOどころの話ではなくなってしまう。
トップページでも紹介したが、レスポンスに優れているレンタルサーバーは、さくらインターネットである。
他ではエックスサーバーがお奨めだが、海外サーバーは絶対にやめた方が無難だろう。

●レンタルサーバーと検索エンジンの相性はあるのか?
いつも思う事だが、レンタルサーバーと検索エンジンの愛称というものは存在するのだろうか?
以前、ロ○○ップが設計的なミスでYahooロボットを排除し、Yahooで検索されないという事件が起きた。
はじめは噂からはじまり、ロ○○ップは当初は関連を認めていなかったが、後に設定ミスである事を認めた。
認めてからの対応は迅速で、すぐにYahooにindexされるようになったが、ビジネスサイトでは大きな損害を被った企業も多く出た。

また、無料ブログだが一時機ライブドアBlogの一部ドメインが、Googleから排除された事例もあった。
しかし、これも後には解消され、結局のところ相性の問題は不明である。
もし、サーバーによる不利が存在するとしたら、IPアドレス分散サーバーは怪しいかと思ったが、これも実際はよくわからないのが現状だ。
IPアドレス分散は、一時機Google特許が露わとなった当初、絶大な効果を見せた事がある。
しかし、現在では効果はおろかペナルティの温床となる懸念も危惧されており、実際のところよくわからないというのが正直なところだ。

●ソメインはSEOに影響するのか?
ドメインがSEO的に影響を与えるかどうかは、実は既に立証されている。
キーワードを含めた日本語ドメインは明らかに有利だし、日本語ドメインに限らず、ローマ字もGoogleは単語としてきちんととらえている。
したがって、日本語ドメインに抵抗がある場合は、ローマ字で狙ったキーワードを含めたドメインにした方が良い。

例)狙いのキーワードが「美容室 銀座」の場合、
biyoushitu-ginza.comなどが絶好のドメインとなる。
もし、内部要素、外部要素が全く同じ競合サイトがあった場合、間違いなくこちらが勝つだろう。
はじめからアドバンテージを持っているので、ペナルティの危険があるリンク対策などは少なく抑える事ができる。
危険度の高い外部対策を抑える事ができれば、その分リスクオフができるのだ。

ただし、過度にSEOを意識しすぎたドメインもNGなので注意してほしい。
例えば、日本語ドメインで「美容室・銀座・美容室.com」のようなドメインは非常に危険である。

●ホームページ作成ツールによって、SEO的に有利不利はあるのか?
ホームページを作成するツールはたくさんあるが、どれを使えば良いのか迷う人も多いことだろう。
基本的なHTMLツールなら、ホームページビルダーやドリームウェーバーだろう。
blogツールならMovable TypeかWordPressがよく使われるツールだ。
中でもWordPressはMovable Typeとの勝負付は済んでいるとまで言われるほどに、広がりを見せた人気ツールである。

WordPressが人気を集めた理由は2つある。
1つは、Googleのマットカッツ氏による、「WordPressはSEO的に90%以上満足できるツールだ」と述べた事。
もう一つは、豊富なプラグインの数だろう。
特にWPtouchなどのモバイルプラグインは、Googleが提唱するレスポンシブ・ウェブデザインを満足させるものである。
また、アクセス解析やデータベース管理プラグインなど、高機能で無料で使える点なども人気を集める理由の1つだ。

ホームページの作成は、作り始める段階でいろいろと模索しなければなあらず、少なからず豊富な知識と経験を持つ者には敵わないのだ。
まずは、ドメインを決める事。
ドメインはどうやって取得し、管理すれば良いのかを知る事。
そして、レンタルサーバー選びはとても重要なので、どういったレンタルサーバーが良いのかを見極める事。
そして、ホームページを作るツールを選ぶ事。
これらが揃って、やっとスタートラインに立てるのだ。
ハードルは決して低いとは言えないが、ぜひチャレンジして頂きたいものである。